アクセス解析を“数字”から“改善”につなげよう
ウェブサイトを運営していると「アクセス数は増えているのかな?」「ユーザーはどんなページを見ているんだろう?」と気になるものです。そこで頼りになるのが Googleアナリティクス(GA4)。無料で使えるアクセス解析ツールで、初心者でも「数字を読むコツ」さえ押さえれば、サイト改善のヒントが見つかります。
今回は、GA4を初めて触る方に向けて「どこを見ればいいのか」「どう活用すればいいのか」を分かりやすくご紹介します。
1.まずは3つの基本指標
GA4にはたくさんの数字がありますが、最初からすべてを理解する必要はありません。以下の3つをまずは意識しましょう。
- ユーザー数
訪問した「人」の数。お店で言えば「来店客数」。
左メニュー「レポート」で表示 - セッション数
訪問の回数。同じ人が1日に2回来ても2回カウントされます。
ただし、GA4の標準設定では、ユーザーが30分以上操作をしなかった場合にセッションが切れるため、それ以内であれば2回目のカウントはされません。
左メニュー「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」で表示 - 表示回数
以前はページビューと呼ばれていました。
どのページが何回見られたか。人気商品ランキングのようなイメージ。
左メニュー「レポート」→「エンゲージメント」→「概要」で表示



まずは「どれくらいの人が」「どんなページを」「どのくらいの回数見ているか」をざっくり把握してみましょう。
「レポート」は右上に期間設定があり、「直近28日」「今日」「過去7日間」「好きな日付」「好きな期間」など自由に選ぶことが可能で、期間を変えるとアクセスの増減や利用者の動きの違いが見やすくなります。
また、GA4のデータ保持期間は、無料版で最大14ヶ月です。
2.人気ページを確認して強化する
レポートの「エンゲージメント → ページとスクリーン」を見ると、よく読まれているページが分かります。人気ページは検索エンジンからも評価されやすく、工夫次第でユーザーの滞在時間や再訪率の向上が期待できます。
- 写真や動画を追加し、文章だけでは伝わりにくい内容を分かりやすく補足する
- よくある質問などを掲載し、ユーザーの疑問を解消できるようにする
- 関連性が高い記事へのリンクを設置し、ユーザーを次のページへ誘導する

3.流入経路を知って集客を最適化
「集客レポート」を見れば、ユーザーがどこから来たのかが分かります。
- Organic Search:検索エンジン(自然検索)
GoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索して来た人。
関連キーワードをタイトルや見出しに適切に含め最適化します。また、定期的に記事を更新して検索エンジンに「新鮮で信頼できるサイト」と認識してもらうことでアクセス増加が期待できます。 - Organic Social:SNS(SNSからの流入)
X(旧Twitter)、Facebook、Instagramなどから来た人。
定期的に役立つ情報を発信することで、フォロワーとの信頼関係を築き、アクセスの増加につなげやすくなります。 - Direct:直接アクセス
ブラウザにURLを直接入力したり、ブックマークから訪問した人、または参照元情報が取得できなかったアクセスがまとめられます。LINEやメルマガからのアクセスも、このあとご紹介するUTMパラメータを設定していない場合は“直接アクセス”に分類されます。

もっと詳しくどこからのアクセスなのかを把握する
GA4では「どこから来た人なのか」を調べるためのコードをあらかじめ発行しておく事で効率よく把握する事できます。
この情報(コード)のことをUTMパラメータといいます。
どんな設定があって何がわかるのか
UTMパラメータは、サイトにアクセスしてきた人が「どこから来たのか」を詳しく知るための「名札」のようなものを設定します。
必須項目
- ソース (utm_source)
どの場所で見ましたか?(「Instagram」なのか、「Google」なのか、「メルマガ」なのか)
実際の値:instagram、google、newsletter - メディア (utm_medium)
どのような手段で見ましたか?(「有料の広告」なのか、「ソーシャルメディア」なのか)
実際の値:cpc、social
追加項目
- キャンペーン名 (utm_campaign)
何を見てお店に来ましたか?(「夏のセール」のチラシ、「新商品」のSNS投稿など)
実際の値:summer_sale、new_product - コンテンツ (utm_content)
同じ広告の中でも、どの部分をクリックしましたか?(「大きな画像」なのか、「赤いボタン」のリンクなのか)
実際の値:main_image、red_button - キーワード (utm_term)
Googleなどで検索したとき、どんな言葉で検索しましたか?(「おしゃれなカフェ」なのか、「東京 レストラン」なのか)
UTMパラメータの値は「文字化け」を防ぐため半角英数字で設定することが推奨されています
実際のUTMパラメータ付URLの発行
リンク先URLの後ろに「?utm_〜」とつけて使います。パラメータ同士は「&」で繋げます。
https://example.com/?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=summer_sale
リンク先URLと各パラメータの値を設定するだけでUTMパラメータ付URLを発行してくれるGoogleのサービスもありますのでご活用ください。
4.各ページの直帰率を見る
[レポート] → [エンゲージメント] → [ページとスクリーン]
右上の「カスタマイズ」→「指標」→「指標を追加」から “直帰率” を選択

直帰率とは、ユーザーが最初に訪問したページだけを見て、そのままサイトを離れてしまった割合 のことです。
たとえば、100人が記事ページに訪問して、40人がその1ページだけ見て離れてしまったら直帰率は40%。
直帰率が高いということは、ユーザーが「求めていた情報を得られなかった」か「次の行動につながる導線がなかった」可能性を示しています。改善策として、次のような取り組みが効果的です。
- 記事に関連記事リンクを入れて回遊を促す
- 「問い合わせ」や「資料請求」などの次のアクション導線をわかりやすく配置

まとめ
GA4は「データを見るためのツール」ではなく、行動改善のための羅針盤です。
最初は「ユーザー数」「人気ページ」「流入経路」をチェックすればOK。小さな気づきを積み重ねることで、アクセス解析が“数字遊び”から“成果改善”へ変わっていきます。